自立支援医療(精神通院医療)は、精神疾患の治療にかかる医療費を軽減する公的制度です。
経済的な不安を軽減することで、心身の安定や治療への専念などに繋げることができます。
自立支援医療には、精神通院医療、更生医療、育成医療の3種類がありますが、今回は
精神通院医療について簡単にご紹介いたします。
精神通院医療は、すべての精神疾患を対象に、通院による継続的な治療が必要な人が利用
できる制度です。
この制度は、指定の医療機関・薬局(各1先のみ)で利用可能なものですが、通常3割の医療費
負担のところ1割の負担となります。
この制度の対象となる医療は、通院・デイケア・訪問看護で、入院は対象外となっています。
さらに世帯所得による区分が設けられており、所得が一定未満の人に対しては月当たりの
自己負担額に上限が設けられています。
一定額以上の所得がある人の場合は、自己負担額の上限は設けられていませんが、医療費は
1割負担のままです。
なお、この場合でも『重度かつ継続』に該当した場合は別途自己負担額の上限が設けられて
います。