~目の前にいる幸せの『青い鳥』を見逃さないで~

きっかけは妻の突然の病でした

『ふくい障害年金申請サポート』を運営する中嶋秀男社労士事務所の中嶋です。
みなさんは「障害年金」という制度をご存じですか?
私は、これほどの社会保障システムはほかにないと思っています。

障害というと、何だかものすごく重症な状態を想像しがちですが、実は多くの病気やケガが対象となっています。
たとえば、がん、糖尿病、うつ病、その他難病から骨折等の外傷に至るまで、誰にでも当事者になりうる可能性がある疾病・外傷を障害年金はカバーしているのです。
要件さえ満たせば働いていても受けることができますし、過去に遡って受給することだって可能なのです。
この制度を知って活用するかしないかで、人生は大きく違ってきます。
にも拘らず、この制度のすばらしさに比してその認知度と言ったら、あまりにも低いというのが実情です。

私がこの「障害年金」を扱う社会保険労務士という職を目指すきっかけとなったのは、妻の突然の病でした。
現代医学では不治の病で、見守り以外ないというのが主治医の見立てで、私たち夫婦の人生もこれで終わったとその時思いました。
妻は仕事も辞めざるを得なくなり、みるみる症状が悪化、やがて寝たきりの状態となり、今では吸痰と胃瘻措置でかろうじて命をつないでいます。
病床にある妻の言葉です。「〇〇さん(私の事)、いっぱい迷惑をかけると思うけど、ずっと私を見守っていてね・・・お願い・・・」。妻の心中察するに余りありました。
「大丈夫、だいじょうぶ」と繰り返し言葉を返すと妻は、細くなった手を私に差し伸べるので、ぐっと涙をこらえて頷きながら手を握り返してやり、ただただ祈るだけの私でした。
残酷な運命を恨みました。無力感で枕を涙で濡らす夜もありました。どうすればいい、自分には何ができると思い悩んだ末、残された限りある夫婦の時間を妻の障害とともに生きる決意をし、妻の助けになればと社会保障・社会保険の知識習得に努めた結果が社会保険労務士資格取得に繋がりました。
60歳を前にして勤務を続けながら、年老いた両親の介助をし寝たきりの妻の介護をしつつ、家事一切合切をこなす中での学習でしたから、合格には数年を要しました。
かくして、妻は私が最初に取り上げた障害年金受給者となりました。

障害年金をもっと身近なものに

公的年金の「老齢年金」は誰でも知っていますよね。
受給年齢になる3か月前には日本年金機構から「裁定請求書」や記載要領が郵送されてきます。
「障害年金」はというと、行政からの案内も何もなく自身で裁定請求しなければなりません。
障害年金の受給者は現在200万人余りおりますが、受給要件を満たしているにもかかわらず潜在的な未受給者は数十万人いるとも言われています。
厚生労働省の統計調査では、
・障害年金制度を知らなかった
・障害年金には該当しないと思った
・手続き方法がわからなかった
等の理由で、障害年金を受給していない方が数多くいます。
国は、このすばらしい制度を積極的には広報しておりません。
多くの人が見逃しているのが、この制度の特徴でもあり実態なのです。障害年金に出会いこれを取得できれば、明日への生きる希望の光となると私は信じます。

障害年金を受給することの意義

障害年金を受取ることで得られる安心には、収入面、精神面の2面があります。収入が得られることで正しく生活の糧となりますし、国の社会保障という仕組みによって定期的に年金が振込まれることで社会の一員であると実感できたり、病気やケガになるのは本人が望んでいなかった事故であり、事故だからこそ社会保障で補っているんだと自尊心が保たれたりもするのです。
病気やケガで日常生活への支障や不安を抱えている障害者ご自身やご家族の方に、障害年金という存在に気付いていただきたいのです。

わたしの決意

それ故に障害年金受給のお手伝いが出来たらとの思いから、障害年金専門の社労士としての一歩を踏み出す決意をしました。
開業し立てであり、キャリア経験は障害年金を専門とする社労士の諸先生方の足元にも及びませんが、私の強みは自身の体験に基づいた障害に対する誰にも負けない強い想いです。
家族に障害者を持つ社労士だからこそ、その辛さ、痛みがわかり真に障害年金を希求する方々に寄り添ったお手伝いができるものと自負しています。
日本国憲法第25条において「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と唱っています。
国民の正当な権利である「障害年金」を「支給されるべき全ての方々の手に」を事務所の理念として掲げ、今後活動して参ります。
青い鳥は幸せをもたらすと言われていますが、目の前にいてもなかなか見えない、気づかないものです。
青い鳥って、障害者にとっては障害年金そのものだと思います。
どうか目の前にいる幸せの青い鳥をみすみす見逃さないでください。
一緒に幸せの『青い鳥』を手にしましょう。

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